『Round About~孤独の肖像~』
- アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1994/09/01
- メディア: CD
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ミスターチルドレンの曲の中でもトップクラスにすきな曲がこのAtomic Heart収録の『Round About~孤独の肖像~』だ。
この曲のどこに惹かれたのかというと欲望を貪る若い世代の姿を描写した歌詞だ。
実際この曲は渋谷のセンター街を桜井和寿が歩いている時に見た若者の姿がインスピレーションになって作られた曲とのこと。
刹那的に若い時代を消費する。
それは大人から見れば時間の消耗だと思えるようなものかもしれないけれども、そうしなければ自分自身を保てないという感覚はなんだかわかる気がする。
この曲は矛盾した若者の姿を歌っている。
自由で型破りな姿を求めているのに行き着く先は没個性的な姿だったり自由な恋愛を謳歌しているつもりなのに縛られないと不安だと思ったり。
自分自身にもそういう部分があるのかもしれない。
そういう不安定さ矛盾した姿が重なる。
僕はこの曲を聞いた時、自分自身の姿に重ねて強い共鳴をした。
ミスターチルドレンの曲には他にもいい曲は沢山あるけどこれほどハマった曲はない。
僕はこの曲を聞くとなぜか村上龍の小説『限りなく透明に近いブルー』を思い起こす。
この曲の世界観と『限りなく透明に近いブルー』の世界観はどこかに通っているように思えた。
だから次は『限りなく透明に近いブルー』について語ろう。