僕は就活というサバイバルを理解出来なかった2
僕が就職出来た理由は簡単で入りやすい業界に入ったということだけだった。
僕は就活というものを理解していなかった。
もっと言えば理解しようともしていなかった。
他人が志望理由をスラスラと話しているのを聞いてよくそんな風に話せるなって本気で思っていた。
当の僕は抽象的な志望理由しか言えないような状況だったからだ。
僕にはやりたいことも目指している目標もなかった。
正直ただ生きているだけというような感じだった。
僕はまたそんな具体的な志望理由なんて話せるのかとも思っていた。
その仕事についたことのない人間がどうしてそんな具体的な志望理由が話せるのかと。
そもそも自分が会社に入ってやりたいこととかを話すことに何の意味があるのかわからなかった。
やりたいことうんぬんよりも先ず仕事を覚えることの方が先だろうと思っていた。