ライブパフォーマンスと時代性
同じ曲でも時代によってライブパフォーマンスの変化を感じることがある。
それはアーティストの年齢による変化とかそういうことではなく、時代というか世の中の変化がそうさせているのではないかということである。
そういう曲の例として取り上げたいのがミスターチルドレンの『Dance Dance Dance 』という曲だ。
この曲は前回の記事で取り上げたサザンの曲のように性的な表現が含まれている曲である。
ただこの曲の性的な表現はサザンの曲に比べそこまでキツくない。
しかしこの曲はライブパフォーマンスによってその性的な表現が直接的になる。
具体的に言えば自慰行為を連想させる歌詞があるのだがそのフレーズを歌う際に桜井氏は自慰行為をしているような手の動きをする。
そしてそのパフォーマンスは最初のころはかなり直接的にそれとわかるパフォーマンスをしているのだが時代が現在に近づくほどそのパフォーマンスは控えめになっていく。
これはやはり時代性なのだろう。
かつては許されたかあるいは問題にされなかった表現も時代が現在に近づくにつれ許されなくなっていく。
パフォーマンスも曲を形作る要素である。
だからこそどのようなパフォーマンスで歌うかはアーティストに自由があるはずだ。
しかし現実にはパフォーマンスも時代性に規定されている。
そしてそのパフォーマンスも時代性からは逃れなれないのだとこの曲のパフォーマンスの変遷から感じた。
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