25冊目『さよならのためだけに』
あらすじ
内容(「BOOK」データベースより)
「だめだ、別れよう」「明日必ずね」ハネムーンから戻った夜、水元と妻の月はたちまち離婚を決めた。しかし、少子晩婚化に悩む先進諸国は結婚仲介業PM社を国策事業化していた。PMの画期的相性判定で結ばれた男女に、離婚はありえない。巨大な敵の執拗な妨害に対し、二人はついに“別れるための共闘”をするはめに―。孤立無援の闘いの行方、そしてPMの恐るべき真の目的とは。
本書を読み解く上で重要なのはここで言う相性とは一体なんの相性なのかとういうことですがそこはネタバレになってしまうので本書ぜひ手に取って読んでいただきたいところです。
私が本書を手に取ったきっかけは書店でこの本の表紙を見て気に入ったことでした。
表紙がなんかいいんですよね。
女性にかしずく男性というこの構図が。
それはさておき本書の内容部分ですが少子化という問題を考えるとこういう解決方法を国家が考える可能性があると思うのでなかなか恐ろしいなと感じます。
しかもそれは私たちの自由を損なうものなのに一見するとそう見えないというところが恐ろしいところです。
私たちは自由に振舞っているつもりで意外といい様に誘導されている可能性があるということを考えさせられる小説だと思います。