逃げ恥を観た副作用(ネタバレあり)
1/2(土)のお正月、みんなが待ちに待った(?)逃げ恥のスペシャルドラマ。
僕はそこまで楽しみにしていたわけじゃなかったけど、話題性もあり観ることに。
そんな、僕の目に飛び込んできたのは、二つの表札……。
「あ……これはめんどくさそうな匂いが……」
僕の心の声は一先ず、置いておいて、お話に戻ると、みくりが妊娠したということで、籍を入れるという話に、話しの流れの中で日本が選択的夫婦別姓が認められていこと、ほとんど女性側が姓を変えることになる現実と、そういう夫婦同姓制度は明治以来の制度でけっして、伝統なんかではないということがコミカルに説明されていました。
「うん。まあそうですね。間違ってないです」
と思いつつもなんだかモヤモヤした感情が……。
「こういう話を観たかったわけじゃないんだよな〜」
「でも、こうやって社会で問題になってることを取り上げるのは良いことだよ。それに明治以来の家制度、家父長制度を変えなければならないんだ」
僕の心の声が、二手に別れ始める。
僕の心の声が、二手に別れようが何をしようが、お話は進んでいる。
みくりの叔母さん、ゆりちゃんが女友達とお食事をしているシーン。
その女友達が、『あんたのことが好きだった』と告白。
「あ……そこにも手を伸ばす」と僕は心の中で呟く。
しかし同時に別の心の声が「いや。違う。そんなこと思ってしまう僕の価値観が古いんだ。同性同士の恋愛だって珍しくない。それに、異性間の恋愛は、どうしても男女の不平等なあり方によって、平等な恋愛関係にならず正しい恋愛のあり方が成り立たないんだ」と主張する。
この時点で副作用が出始めていて、何やら遠くから変な声まで聞こえてくる。
「価値観のアップデート」
変な声が聞こえて来ようが、お話は進んでいく。
平匡さんが働く会社の課長、灰原課長が女性社員の見た目を弄る言動を平匡さんにする。
その平匡さんは、灰原課長をやり込め、日頃から灰原課長の見た目イジリやセクハラ言動に怒ってた女性社員と若手男性社員が、平匡さんを囲って灰原課長のグチを言う。
女性社員は見た目イジリやセクハラ言動に怒り、若手男性社員は灰原課長の『セクキャバに連れていく』発言を男性から男性へのセクハラだと訴えてる。
「見た目イジリ……まあ良くないよね。セクキャバ連れていく発言も良くないよね」
「でも確かに見た目をイジるのは良くないけど、やっぱり見た目で判断してしまう自分もいるんだよな〜」とこの女性社員の中にいる浅川梨奈を見て、まさしく見た目で彼女の写真集を買ったことを思い起こす。
もうこの時点でかなり頭の中は、混乱状態に陥り副作用が強くなっている。
お話は先に進んでゆりちゃんパート。
告白された女友達にまた会ったゆりちゃんは、告白されたことについて、『愛情か友情かどっちの意味かなって思ったけど、どっちの意味でもうれしいなと思ったよ。ひとりでまいってる時に一筋の光みたいだった。好きって言ってくれてありがとう』と思いの丈を話した。
「この発言は、ゆりちゃんが病気のことがあって、大変だったからこういうことを言ったんだよ」
「いや……違う。そうじゃない。これこそが100点満点の回答。同性に告白されたら、こう言いましょうという政治的に正しい言葉」
遠くから聞こえてくる「価値観のアップデート」という言葉。
お話は先に進んで、みくりことガッキーが悪阻が辛いらしく『子供を男性でも産めるようにしたい』みたいな呪いの言葉を吐く。
「それなら、男性でも出産出来るようにするよりも、人工子宮を開発して、女性が産まなくていいようにすればいいんだよ」と心の声を呟く。
だけど、別の心の声がこう呟く。
「違う。そうじゃない。男性が女性の身体への負担の大きさにあまりにも無頓着であることに問題があるんだ」
ここまで長々と書いてしまいましたが、逃げ恥の中盤まで僕の頭の中はこんな思考で忙しくてしょうがなかったです。
そして、子供の名前のくだりくらいが、ピークで後はただ画面を眺めてるだけでした。
ちなみに……
僕が買った浅川梨奈さんの写真集はこちらです。