あの頃に戻りたいはいつか?
中学生のころ休み時間に教室の窓から空を見ていた。
空はなんて自由なんだろうとそう思っていたのと学校という不自由な場所からの開放を望んだ。
そんなことを望みながら僕は小学生だったころに戻りたいという感情も持っていた。
なぜだかわからないけど、僕は中学よりも小学校の方が自由で開放
されていたと思っていた。
時は過ぎて、僕は高校生になった。
また教室の窓から空を見上げていた。
今度は、中学生の頃に戻りたいと思った。
中学生のころ塾に通っていたのだけれども、その塾での日々を思い出しその時に戻りたいと。
こうして僕は一つ前の時期に戻りたいと思うことが多い。
大学生のころは高校生に、社会人一年目は大学生に、社会人二年目は一年目にいた施設に。
こうやって前の時期を今よりも良いものとして懐かしみ戻りたいと思う。
それは永遠に実現することのないこと。
そしてそれは現在というものを否定してそこから逃れたいという逃避。
そんなことをしても意味がない。
そう思う。
けれどもそれをやめられない。
僕はいつも現実を生きていない。
どこか現実が自分の中で遊離している。