内向的な、あまりにも内向的な

内向的な性格な僕の思考

2018年面白かった本ベスト5

 5位 宴のあと 三島由紀夫著 新潮社

宴のあと (新潮文庫)

宴のあと (新潮文庫)

 

小説の芸術性よりプライバシー裁判で有名になった小説。

男性と女性、保守派と革新派、現実主義と理想主義などの対比が都知事候補の野口雄賢と福沢かづの二人三脚の都知事選で描かれれる。

 

 

 4位 スマホを落としただけなのに 志駕晃著 宝島社

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

 本書に関しては以前このブログで書評を書いてるのでそちらも参照のこと。

 

tukasa131.hatenablog.com

 

人々が個人情報を持ち歩く時代になったがそれに付随してセキュリティ意識が上がるわけではないことを示唆している。

 

3位 米中もし戦わば ピーターナヴァロ著 文藝春秋

 

米中もし戦わば

米中もし戦わば

 

 

本書はタイトルからすると米中の戦争シミュレーションのような印象を受けるかもしれないが、そうではなくいかに中国がアメリカの覇権に挑戦しているかということを論評している。ここで重要なのはけっして中国は軍事的な圧力一辺倒ではなく様々な手段を用いているという点にある。

 

2位 AI VS、教科書が読めない子どもたち 新井紀子 東洋経済新報社

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
 

 AIはもうMARCレベルを合格できるほどの知能レベルにある。

それに比べ子供達の中には理解する前提になっている教科書さえ読めない子供達がいる。AI時代は人間の仕事を確実に奪っていくそういう時代を生きる子供達の中に教科書も読解できない子供がいることは衝撃的だった。

 

 1位 多元化する「能力」と日本社会ーハイパー・メリトクラシー化のなかで

   本田由紀著 NTT出版

 新しい学力などの考えが浸透していく中で人格的な要素も能力として評価される近代後期社会のある種の息苦しさをあぶり出す。