2020年に読んで面白かった本
今年も今日で終わりってことで、2020年の読んで面白かった本ベスト5位を紹介します。
5位『半年で職場の星になる 働くためのコミュニケーション力』
今年は、コロナで時間があり自分を見つめ直す機会が多かったです。
そういう中で、今一度、コミュニケーションの勉強ということで本書を読みました。
4位『人工知能の「最適解」と人間の選択』
人工知能の出す「最適解」と人間が思う「最適解」に相違があった場合どう考えればいいか?というヒントを求めて、人工知能を導入してる企業、司法などを取材し、人工知能を導入した際の人間の選択のあり方を探る。
人工知能が出す「最適解」は本当に信用出来るかということを考える際に人工知能がどのようにして「最適解」を出すのかということが実はブラックボックスだということは理解するべきことで、どのようなデータを学習させるかということも「最適解」を出す上で非常に重要な要素だといことがわかります。
3位『魏志倭人伝の謎を解く』
なかなか興味深い本でした。
昔邪馬台国論争に対してちょっと不満だったのが、魏志倭人伝の記述を正しい前提に九州説と畿内説で争われてる気がして、そもそも魏志倭人伝の記述ってどこまで信用出来るものなの?という検討がないということでした。本書はまさにその魏志倭人伝の記述そのものの信憑性を検討します。
本書で重要なのは、魏志倭人伝はあくまでも当時の中国王朝が自らの正統性を証明するためのものとして書かれてるということです。その上でどの記述が信用出来るのか検討します。
2位『才女の運命ー有名な男たちの陰で』
2位は、面白いというよりも、考えさせられる、精神的に強く揺さぶられた本ということでランキングに入れました。
本書を手に取ったのは、ライムスター宇多丸さんがラジオパーソナリティを務めているアフター6ジャンクション(通称アトロク)で本書を訳された松永美穂さんを迎えて、本書について語っていたのを聴きこれは是非読んでみたいなと思ったのがきっかけです。
本書は天才とされる偉大な功績を残した男性たちにはそれを支えていた女性たちがいて、その女性たちも実は豊かな才能があったのではないか?そして男性たちによってその才能を潰され、搾取されていたのではないか?という観点から天才とされる男性たちを支えた女性たちを再評価するという内容になっています。
正直、本書を読んで私は男性であるということに罪の意識を感じる部分と果たしてこれは本書が主題としているような男性による女性の搾取という構造の問題なのか?という根本に対する疑問との間で精神が揺れ動いているというのが本音です。
1位『木洩れ日に泳ぐ魚』
やっぱり、夢中になって読んだ本を1位にしたいということで、本書が1位です。
別れを決意したカップルが、同棲していた部屋を出て行く最後の夜に、語り合う。そこから、思わぬ事実がわかっていき……。
本書のすごいところはなんと言っても、この部屋でのカップルの語り合いだけで、話を進めていくところだ。