内向的な、あまりにも内向的な

内向的な性格な僕の思考

30冊目『箱男』

 

箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)

 

 

かなり実験的な小説。安部公房氏の作品は基本的に難解な印象が強く、本書もそのような小説。

 

ダンボール箱を被って生活する男から見た人間世界を描いた話でこの箱男の生態がなかなか奇妙なものになっている。

 

箱男は全国に何人かいるがそれらの箱男は世間からその存在を無視されているという。

 

こういう部分がおそらく現実世界でもあるからこそ、それを箱男というものに仮託しているのかもしれない。